在宅ワークをしている時、本来なら自分の仕事に集中できるはずの環境で、むしろ効率が落ちているような気がする。

そう感じている方も少なくないかもしれません。しかし、それで自分を責めるのはちょっと待った!!

実は、自宅=「リラックスする場所」と無意識レベルで認識するため、在宅ワークに慣れていない場合、自宅で集中して仕事に取り組むのは至難の業なのです。

今回はすぐに取り組める「在宅ワークの効率を上げるための方法」をいくつかご紹介します。

今日は集中できないな〜という時にぜひ試してみてくださいね。

集中できる時間には限界がある

前提として、人間の集中力には限界があることを知っておきましょう。

集中力の持続期間は90分が限度だといわれています。

それ以上作業を続けると、疲労が溜まって、しかも回復しづらいのだそう。

反対に、集中力が切れるあたりで休憩を挟むと、脳の疲労がリセットされるようです。

集中力が続かない……と困っている方も、「何時間も集中力が持つわけではない」ということを知っておくと気持ち的にも少し楽にはなりませんか?

集中しなくてはいけない場合でも、できるだけ90分に一度は休憩を挟みましょう。

在宅ワークで集中力を上げる方法

在宅ワークでなかなか集中できない時に取り入れたい方法を紹介します。

ポモドーロ・テクニックを利用する

ポモドーロ・テクニックとは、25分集中したあと5分休憩を取る。を繰り返す時間管理術のひとつです。

25分間だけ集中することで、効率的に仕事を片付けられます。だらだらと仕事をしてしまいがちな人はぜひお試しください。

ポモドーロ・テクニックにはタイマーが必須です。25分と5分の間隔で鳴るようにタイマーをセットしましょう。

ポモドーロ・テクニックは世界中で30年以上前から利用されてきましたが、日本に入ってきたのは数年前です。

ポモドーロ・テクニックでは25分間隔で休憩を取ります。集中力の限界に到達する前に休憩を取ることで効率を上げるという方法です。

25分では長すぎると感じる人は、もっと短時間にしてもいいでしょう。集中力も人それぞれなので、自分に合う区切り時間を見つけてくださいね。

休憩の仕方を変える

仕事の合間に何をするかによって、脳と体の疲労回復が異なってきます。

休憩を取る場合には、仕事中に使っている部位を意識して休めることに努めましょう

たとえばパソコン作業を中心に行っている人は、酷使している目を休めるように心がけるといった形です。

休憩中にスマホを開いたり本を読んだりするのではなく、アイマスクをつけて目を閉じて静かに過ごす方が目の疲れが取れやすいといえます。

誰かと一緒に仕事をする

誰かと一緒に作業をしていたらなかなか1人だけサボることはしませんよね。そんな心理状態を利用します。

たとえば「テレビ通話をつないだまま作業する」「ツイッターの動画配信をしながら作業する」というのはいかがでしょうか?

同僚がいなくても、同じ在宅ワークの友人とこのような作業体制を作ることができれば、休憩時間も楽しく話せて仕事と休憩のメリハリもつきそうです。

毎日でなくても予定を合わせて週に2日、1ヶ月に4回など、お互いの都合があう日に行うだけでも作業が捗るうえ気分転換にもなりそうです。

たとえ、友人に在宅ワーカーがいなくても、ツイッター等で淡々と作業を続ける動画配信を行うだけでも、自分を律することにつながります。誰かに見られているかもしれないと思うと、サボっていられませんよね。笑

見えるように作業スペースを確保する

ひとりだとどうしても、仕事机以外にもテレビのあるリビングルームでおこなったり、ベッドの近くでおこなったりと、ついついリラックスムード漂う場所で作業を行いがちです。

そんな方におすすめするのが「作業スペースをわざわざ確保すること」です。

たとえば、テレビやベッドが目に入らない場所や部屋の角のスペースを利用してみましょう。

パーテーションやつい立て、カーテンなどで簡単に仕切りを作るだけでもそのスペースが出来上がります。

部屋が狭くて場所を確保することが難しいという場合でも、時間を区切って、作業スペースを作り出すことで集中力を高めることに繋がりますよ。

スマホは電源OFFで遠ざける

在宅ワークだと、仕事中でもなんとなくスマホを開いてしまう……という方は案外多いかもしれません。

気がついたら手にとってSNSを開いたり、ネットサーフィンをしたり。その間に随分と時間が経っていたといったこともあるのではないでしょうか?

そんな人に向いているのが、スマホを遠くに置くことです。緊急の電話が入る可能性もあるので、音は着信の際に音が聞こえるようにしておくことがベストでしょう。

これだけでも近くに触るものや気になるものがなくなると必然的に集中できるようになります。

ご褒美を決めておく

「この作業が終わったらドラマを観る」「次の休憩時間にケーキを食べる」など、小さなご褒美を決めておきましょう。

ポイントは「本当に自分が喜ぶこと」に設定すること。そして、「達成可能なハードルにしておくこと」です。

高すぎるハードルではご褒美にたどり着く前に諦めてしまいます。

60%のエネルギーで達成できそうな目標を設定すると続けられそうです。

仕事用の服に着替える

家の中に居ても服装は意外と大事です。人に見られていないからとパジャマのまま作業をするのと、仕事用のスーツなどに着替えて作業をするのとでは気合の入り方が違いますよね。

ナポレオンの「人はその制服通りの人間になる」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

見た目は考えている以上に私たちの意識に大きな影響を与えているのです。

仕事を効率化させようと考えるなら、仕事のための身支度をしっかりと行ってから作業を開始した方が良いでしょう。

ルーティンを活用する

ルーティンとはあるパフォーマンスを行う前の習慣のことを指します。

野球のイチロー選手はバッターボックスに入るとき、バットを片手で大きく2度回し、ユニフォームの肩部分をつまんでからバッティングフォームに入ります。

この動作はイチロー選手にとって、バッティングパフォーマンスを最大限に引き出すためのルーティンなのです。

ルーティンは、練習する必要がありますが、体に染み込ませてしまえば自然とできるようになります。

たとえば「作業前にペットの顔をなでる」「神に祈る」など、なんでもいいのです。「これをやったら仕事をする」といった自分なりのルーティンを見つけて仕事に活かすこともひとつです。

ガムを噛む

口を動かすことが重要であって、必ずしもガムである必要はありません。

実は口を動かすことは、体を動かすことよりも脳を使います。また口を動かすと脳内の血流が増え、神経活動が活発になるといわれています。

つまり、口を動かす=「脳の活性化」=「仕事がはかどる」ということです。

ガムを噛んで仕事がはかどるなら、噛まないと損ですよね。

お砂糖や甘味料の入っているガムは虫歯の元ですから、できればキシリトール100%のガムを噛むのがおすすめです。

誘惑に打ち勝ってこそ、在宅ワーカー!

在宅ワークは自宅で行うため誘惑もたっぷりありますよね。

普段は集中できていても、ときには仕事がなかなかはかどらない日もあるでしょう。

そんな時は自分を責めず、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。

小さな行動ですが、きっと仕事の効率化につながりますよ。