在宅ワークのメリット
在宅ワークのメリットはなんといっても、会社に出社しなくてもいいということではないでしょうか? 私自身も、朝の通勤がないというのがとても助かっています。
- 満員電車や車の渋滞に巻き込まれない
- 朝の支度でバタバタしない
- 子どもや自分の用事に合わせやすい
- 周りを気にせず集中できる
- 対人ストレスが少ない
今は出社制の企業でもフレックス制などが導入されて、比較的自由なところも増えてきていますが、やはり、通勤がないことや自宅や一人だけの空間で仕事ができる点はとても大きなメリットです。それぞれについて見ていきましょう。
メリット1. 満員電車や車の渋滞に巻き込まれない
電車通勤や車通勤の場合、通勤ラッシュや渋滞はほぼ避けられません。在宅ワークをすることで通勤ラッシュに巻き込まれないのは本当に有り難いです。
私も通勤で片道2時間かかっていた頃は、本当に朝の満員電車が辛かったです。あの空気やぎゅうぎゅうに押し込められるのが本当にイヤで….。体調が悪いときや疲れが溜まってきているときなんかは、途中で貧血を起こして立っていられずしゃがんでしまったり、途中の駅で降りて体調が整うまで休憩したりと、辛い思い出です(涙)。
今は時差出勤ができる企業も増えているため、ラッシュ時間は避けやすくなったかも知れませんが、やはり、「通勤がない」というのはかなり大きなメリットでしょう。
メリット2. 朝の支度でバタバタしない
通勤がないことで時間にゆとりができ、支度でバタバタしないことも在宅ワークの嬉しいポイントです。出社しなくてはいけない時は、服装や髪型、メイク、持ち物など気にすることが多くて、準備することもたくさんありますが、在宅ワークの場合は、極論すべて不要ですよね。
朝の支度にバタバタしないというのは気持ち的にも時間的にもゆとりが持てるようになるので、朝の支度が憂鬱だという方にとっては特に在宅ワークがおすすめです。
メリット3. 子どもや自分の用事に合わせやすい
お子さんがいる方は、お子さんの急な通院や予定変更などにも柔軟に対応しやすいですし、自身の用事も1日のスケジュールに組み込みやすい点も大きなメリットでしょう。
出社制の場合でも、用事があれば申請・報告して用事を済ませてから出社できますが、用事先から通勤先までが遠い場合はもうそれだけでクタクタ…となることも。一方で、在宅ワークの場合だと家の近くの病院や役所、お子さんの学校に用事があっても、また家に戻ったらすぐに業務を開始できます。もしも、家から遠い場所に用事がある場合でも、近くのカフェやコワーキングスペースで一旦業務を開始して、休憩時間に自宅に戻り、家で業務再開ということも可能です。
柔軟に対応できる点や、家族の用事にも優先して対応できる点も在宅ワークのメリットです。
メリット4. 周りを気にせず集中できる
会社だと業務に集中していても、話しかけられたり、業務を中断しなくてなならないシーンが結構あると思います。在宅ワークの場合、自分一人の空間で作業をするため、周りを気にせず集中して業務に取り組めます。
やるべきタスクが決まっている場合は、在宅ワークのほうが集中して一気に進められるということも大いにあります。また、誰かがいると集中して作業ができないと感じる方もいるでしょう。そのような方も、在宅ワークであれば、自分だけの空間で仕事ができるため、集中できる環境をつくりやすいといえます。
メリット5. 対人ストレスがない
在宅ワークを希望する方、在宅ワークを継続したい方は、対人ストレスの少なさに魅力を感じているという場合が多いのではないでしょうか。
出社しないことで、物理的に接する人・時間が少なくなるため、一定の距離を保った人間関係を築けます。在宅ワークが定着し始めて数年経つため、在宅ワークを導入している企業には、在宅ワークであることを理解したうえで入社する方、在宅ワークを希望して入社する方が多いはずです。ある程度、節度を持って距離を保って接するということが定着しているケースも多く、会社の人間関係を割り切っている方も少なくない、とこれまでの経験のなかでですが感じています。(※ 稀に例外もあるので、うまく線を引きながら見極める必要あり)
在宅ワークのデメリット
在宅ワークのデメリットはメリットに比べて少ないですが、私が感じたことや周りの方が話しているなかで、次のようなことがよく挙げられます。
- リモート会議での温度感が掴みにくい
- 運動不足になりやすい
- ON・OFFの切り替えが難しい
- 相談できる同僚がすぐ隣にいない
デメリット1. リモート会議での温度感が掴みにくい
今は、ZoomやGoogle Meetなどでのオンライン会議がかなり定着してきたため、慣れてきた方も多く、会議がやりにくい・質問しにくいといったストレスは少しずつ緩和されているように思います。
とはいえ、リモート会議ではリアルでのやり取りに比べると相手の表情や声のトーンなどで判断することになるため、細かなニュアンスや温度感が伝わりにくいこともあります。これは自分だけがというよりもリモート会議に出席している全員に当てはまることですが、相手の気持ちや意図、状況などを正確に把握できず、ミスや誤解を招くことも考えられます。
そのため、リモート会議で温度感を掴んで仕事をスムーズに進めるためには、次のような工夫をしてみることをおすすめします。
- 任意の場合でもカメラをオンにして、相手に安心感や信頼感を与える
- 複数人の会議で質問するときは、質問したい相手の名前を呼んで相手を明確にする
- うなずきや相槌を打って、聞いていることを相手に示す
リアルでの雰囲気や細かなやり取りができないぶん、少しの心がけと工夫で相手に誤解を与えず、自分も困らない環境をつくりましょう。
デメリット2. 運動不足になりやすい
在宅ワークでは、通勤や外出の機会が減って長時間座っていることが多くなります。そのため、運動不足になりやすく、生活習慣病の懸念や腰痛、肩こりが頻繁に起きる方も少なくないようです。
運動不足は、筋力や柔軟性の低下、関節や筋肉の痛み、疲労やストレスの増加など、身体的な不調や不快感を引き起こすこともあります。
運動不足を防ぐためには、次のような工夫を取り入れてみることをおすすめします。
- こまめな休憩を心がけて、仕事中にストレッチや軽い体操をする
- 仕事前や仕事終わりに、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動を習慣化する
- 休日はオンラインで、フィットネスやヨガなどの動画を見て体を動かす
仕事内容や業務の特性が異なるため、無理しすぎずできることから取り入れてみましょう。なかなか時間が取れない場合は、トイレに行く時についでに体操したり、週に2、3回はお昼ご飯を買いに15分程度散歩するなど簡単なルールを決めるのおすすめですよ。
デメリット3. ON・OFFの切り替えが難しい
在宅ワークでは、家で仕事ができるというメリットの反面、仕事とプライベートの切り替えが曖昧になりやすいことが挙げられます。仕事とプライベートのバランスがうまく取れなければ、仕事へのモチベーションやパフォーマンスの低下、ストレスや不安の増加、睡眠や食事の乱れなど、精神的な不調や不満を引き起こすことも考えられます。
ON・OFFの切り替えをするためには、以下のような工夫が必要です。
- 仕事とプライベートの空間を分ける
- 仕事開始するときのルーティンや儀式をつくる
- 趣味やリラックスできることを仕事のあとに行う
仕事中に趣味のものや推し活アイテムなどが目に入った状態だと、なかなか集中しきれないこともあります。強制的に空間を分けることで目に触れないようにして、仕事モードになれる環境をつくることも一つです。
ワンルームや家族と住んでいる場合にはなかなか家の中で空間を分けることが難しいかもしれません。
例えば、仕事始めのルーティーン、終わる時のルーティーンをつくることでONとOFFのメリハリをつけることも一つでしょう。
また、コワーキングスペースを利用する方も最近増えてきました。個室だと静かで集中しやすく、個人的には家よりも格段に作業が捗るため、おすすめです。
デメリット4. 相談できる同僚がすぐ隣にいない
人付き合いが苦手な方にとっては、必要以上に誰かと話す機会はないためとても快適ですが、誰かに愚痴りたい、理不尽なことを聞いてほしい!となった場合にすぐ隣に誰もいないと、もどかしくなることもあるでしょう。
私も在宅ワークを始めた頃は、モヤモヤすることが多かったのですが、だんだん自分の中でやり過ごすうちに、気分転換して消化したり、仕事は仕事として割り切ったりして、少しずつですが気にならなくなりました。
対策としては、次のようなことを試してみると良さそうです。
- とにかく寝る(経験済み:案外スッキリします)
- 退職・転職を検討し始める(経験済み:求人探ししているだけでも気分が切り替わります)
- ひとりごととして気が済むまで文句を言う(経験済み:吐き出すだけでもスッキリするかも)
- 家族や友人にLINEで聞いてもらう(経験済み:事情を知っている友人だと話しやすい)
案外、上から順番に効果があったかもしれません。※あくまで私の場合はです。個人差があります。在宅ワークでも、在宅ワークではなくても、人間関係や仕事上のやり取りでは、少なからずイライラやモヤモヤはするものです。そう割り切って過ごすうちにだんだんと気にならなくなったり、仕事がしやすい方法や、かわす術を身につけたりできるため、焦らずに考え方の転換をしながら乗り切ることをおすすめします!
ストレスは少しでも少ない方が良いに決まっています。ここからは、在宅ワークで陥りがちなストレスを解消するコツをお伝えします!ぜひ参考にしてくださいね。
在宅ワークでストレスを少なく上手くやっていくコツ
私自身が在宅ワークでストレスを抱えた際に、実際に試した方法を紹介します。すぐに効果があるものと、長い目で見て少しずつストレスが緩和していくものがあるため、ご自身に必要だと思う方法や試しやすそうなものから取り組んでみてくださいね。
- わからないことはすぐに聞く!
- 相手への思いやりを忘れない
- 爆発しそうなときは一旦スルー
- 気分転換の時間をつくる
わからないことはすぐに聞く!
在宅で一人で仕事をする場合でも、発注者がいたり、在宅正社員や業務委託で働いていたりすると、毎日のようにオンラインミーティングやチャットメッセージが飛び交うものです。
作業途中に不明な点や、悩むことがあればすぐに聞いて解決したほうが時間の無駄にならずに済みます。
わからないことがあれば、遠慮せずにすぐに聞くほうが絶対にいいです。在宅は出社と異なり、相手の顔がずっと見えるわけではないため、「あなたが困っている」ということが誰も分からないですし、聞かずにずっと自分で考えていると仕事の生産性も下がります。
面倒だなと思っても、不明点が出てきたら、サクッと聞いてしまいましょう。訊ねる際は、
- 不明点が複数ありそうな場合は、ある程度まとめておく
- 答えてほしい内容や意味合いがわかるように端的にまとめる
- 必要があればリンクや資料など参考になるものを用意する
これらに気をつけておくと、大丈夫でしょう。相手の時間を割いて教えてもらうというスタンスを忘れなければOKです。
相手への思いやりを忘れない
一見、ストレス対策とは異なるのでは?と思ってしまいますが、実は相手を思いやることは、自分のストレスの軽減にも繋がっていくのです。
在宅で離れているがために相手への思いやりを忘れた対応をしてしまうと、結果的に業務がスムーズに進まなかったり、上手く連携ができなかったりということが発生します。
そうするとさらに負のスパイラルに陥ってしまうのです。
上司や先輩、雇い主に怒られることや、最悪、仕事がなくなることも考えられます。
そのため、ちょっとしたメッセージや仕事のやりとりだったとしても、「自分も忙しいけれど、相手だって忙しい」ということを忘れず、また、相手が大変そう、悩んでいそうであればひと声かけてあげるなどの心遣いも忘れずに対応すると、結果的に自身のストレスが軽減されてくるはずです。
爆発しそうなときは一旦スルー
それぞれ仕事をしている場所が離れていると、個々の状況や顔色などが見えないため、相手の何気ないひと言ややり取りで、イライラが増長されることもあるでしょう。業務が立て込んでいたりする場合には特にちょっとしたことでも気に触るといった経験はありませんか?
そんなときは、相手からのアクションを一旦スルーしてみることもひとつです。在宅ワークである環境を逆手にとって、自分のことだけに集中したり、理不尽な対応には聞いていないフリをしたりすることも一つです。
もちろん、自分が間違っている場合や、ミスをしてしまった場合にはしっかりと対応する必要があります。そうでない場合の理不尽な事象や上司からの八つ当たりなどで無駄なストレスを抱えそうであれば、一旦スルーしてみることもアリだと思います。
気分転換の時間をつくる
趣味や運動など仕事から離れる時間をつくることで、ストレス発散につながります。在宅ワークの場合、どうしても仕事のことを考えたり、パソコン画面に向かっていたりと業務の延長のような時間を過ごしていることが多いです。
真面目な方、責任感のある方ほど、業務時間外でも仕事をしがちですが、1日のうちのどこかで仕事から完全に切り離せる時間をつくることを意識しましょう。
メリハリをつけることで、より業務が捗ったり、アイデアが浮かんだりすることもあるため、ぜひ前向きに休憩時間を取り入れてくださいね。
在宅ワークのメリット・デメリットを知って上手にストレス対策を
在宅ワークは、メリットが多い一方で、「想像していなかったストレス」も潜んでいます。
ストレスに左右されないためには、
- なぜ在宅ワークを選んでいるのかを明確にしておく
- 人間関係は物理的に離れているためある程度割り切る
- 自分に合うストレス対策・気分転換をいくつか持っておく
- 時間管理をしっかりとして、ON・OFFのメリハリをつける
これらを意識しながら過ごすことで、少しずつあなたらしいワークスタイルを見つけてください!