ここ10年ほどでWeb関連のお仕事がうんと増えました。そのなかでも比較的なりやすいのがWebライターではないでしょうか?
特にフリーランスや在宅での仕事を志望してライターを始める方も多いように思います。
しかし、多くいるライターのなかで仕事を獲得し続けるためには、ある程度のスキルが大切。長く、安定した収入を得たいなら特にスキルアップは必要となります。
今回は、「これからライターで収入を得たい」「ゆくゆくは文字単価を上げてしっかり稼ぎたい」という方に向けて、文章が上手くなるコツをライター・校正校閲歴15年の管理人がお教えします!
文章を書くことが好きでなくても、コツを掴めば書けるようになります。今、文章が苦手という方も、ぜひ参考にしてください。
STEP1. 正しい日本語、言葉ルールを知る
今は多くの方が主にスマホから情報収集をしたり、SNSで文章を目にしたりしています。
いわゆる「話し言葉」でのインプットが多くなっているのです。それが当たり前となってしまっては、正しい文章は書けません。
ここでは、初心者ライターさんにありがちなケースを元に気をつけたいポイントを紹介します。
ら抜き言葉・さ入れ言葉
- 見れる
- 来れる
- 食べれない
など本来は「見られる」「来られる」「食べられない」と表現する言葉を「ら」を抜いて使用したり、
- 出来なさそう
- 取れなさそう
と不要な「さ」を入れて使用したりすることが見受けられます。
普段喋っている時に何気なく使ってしまっていることもありますが、執筆する場合は書き言葉で正しく表現することが求められます。
案外多い間違いでもあるため、今からライティングの基礎を学びたい方は押さえておきましょう!
正しい漢字の使い方
例えば、「はやい」の場合「早い」「速い」がありますが、文章の内容に合わせて使い分けができなくてはいけません。
漢字変換の最初に出てきたものを使用してしまう癖がある方は要注意です。
「履く」「穿く」や「伺う」「窺う」などもその文章の意味を考えながら注意深く使用するようにしましょう。
意外とサラッと間違って提出する方、多いです。
間違えやすい漢字は大体決まってくるので、書くときに気付けるようにしておくだけでも原稿の仕上がりが変わってきます!
STEP2. 良質な文章を読む
今多くの方が文字を読むのはスマホ、PCではないでしょうか?
Webサイトやブログを読んで、文章を読んだ気になっていると、修正頻度の高いライターになりがちです。
また、Webライターの仕事は、単価がかなり低いものが多いです。なかには、ライティングレベルがかなり低いと感じる記事も平気で出回っています。そんな記事を参考にして文章を書いていると、なかなかスキルは身につきませんよね。
ライティング初心者が納得のいく報酬を得るためには、自身のスキルを磨くしかありません。継続して依頼がくる、そんなライターになるためにはWeb記事だけ読んでいることはおすすめしません。
Webではなく雑誌や本などの紙
私自身、ライターさんの原稿チェックをさせていただく機会が多いのですが、Webメディア、SNSが普及し、ライターの執筆レベルも下がっているような気がしている一人です。
Webメディアは公開までスピーディーに対応できることがメリットですが、一方で誤字脱字があっても管理画面内で後からでも修正が可能です。
それに比べ書籍や雑誌は、入稿までに念入りな校正校閲が入ります。また、昔ながらの書き方、文章の丁寧さなどは紙のほうがクオリティが高いことは言うまでもありません。
Web上での記事でも良質なものはありますが、ライティング力の底上げとしては紙媒体の文章をどれだけ読んでいるかが関わってくると感じています。
STEP3. 語彙を増やす
ライター初心者にありがちなのは語彙が圧倒的に少ないこと。一つの原稿に対して、同じ表現が何度も出てくる、何が言いたいのか伝わらない、などは語彙を増やすことで改善できるでしょう。
今すぐ自分でできることとして以下の2つの方法がおすすめです。
一つの表現からどんな言い方があるか
例えば、「おいしい」という意味を例に挙げ、これを「おいしい」を使わずどのように表現できるかをいくつも考えます。
- ほっぺが落ちる
- デリシャス
- お腹も心も満たされる
- ウマイ!
など、パッと考えただけでもいくつか挙げられますね。このようなゲームをいろんな表現をお題にしてこなしていきます。
スマホにメモしたり、紙に書き上げたり、とにかく多く出せることで自分のなかでの表現が増え、原稿にも反映できるようになります。
行き詰まったら、「〇〇 類義語」などで検索するとヒントが出てくるので、難しく考えずまずはやってみましょう。
道筋を立てて考える
上手く文章を書こうとすると、反対に何を言いたいのか分からないことがよくあります。
なんとなく雰囲気で書けている感じがするけれど、読者としては「?」な読後感ほど嫌なものはありません。
文章を書くとき、読みやすさはもちろんですが、理解できる・情景が浮かぶといったことが大切です。
言いたいことが多く、書くことに悩んだ場合は道筋を立てて考えてみてください。
そうすると、不要な箇所や伝える順番などが整理されて、自ずと書きやすくなります。
STEP4. ひたすら書いてみる
あとはもう、ひたすら書くだけです。
書いて、読み直して、書いて…..を繰り返していくうちに、自分の文章のクセや違和感が見つけられたり、反対に、この言い回しやこういう文章は得意だな、とかも見えてきます。
ひたすら書く際には以下の項目だけ気をつけながら取り組んでみてください!
- 声に出して読んでみる(耳で確認することが大切)
- 読者目線で読み直す
これを意識して行うだけで、伸び方が全然変わります!
「書けるライター」になって需要を増やそう
せっかく自分の言葉、自分の紡ぐ文字で人に情報が伝えられる職業であるため、正しい文章を使いたいものです。
ぜひこれからライティングに取り組む方、改めてライティングを学びたいと考えている方には上記のようなポイントから取り組んでいただけるといいかと思います。
ちょっとした内容ですが、知っていると知らないとでは後々スキルに差が出てきます。
ビジネスマナーにも通ずるところもあるかと思うので、メール文やクライアントとのやりとりなどにも活かせるはずです。
ぜひできるところから取り入れてみてくださいね!